製品事故

ワイヤレスイヤホンが発火?充電ケースの異常とリコール確認方法

製品事故

通勤や運動、オンライン会議などで日常的に使われているワイヤレスイヤホン。

小さくて便利な製品ですが、イヤホン本体と充電ケースには、リチウムイオン電池やリチウムポリマー電池が内蔵されています。

電池や充電回路に異常が起きると、充電中や保管中に発煙・発火し、周囲の物まで燃える可能性があります。

30秒で分かる結論

充電ケースが異常に熱い、膨らんでいる、焦げたにおいがする場合は、すぐに使用と充電を中止してください。

煙、火花、異音が出ている場合は、無理に触ったり持ち運んだりせず、周囲の人を離れさせ、安全な場所から119番へ通報します。

見た目に異常がなくても、所有している製品がリコール対象の場合は使用を続けてはいけません。

異常を感じたときの対処法

ワイヤレスイヤホンや充電ケースに異常を感じたら、故障を確認するために何度も充電したり、電源を入れ直したりしないでください。

  1. イヤホンの使用を中止する
  2. 安全にできる場合だけ充電ケーブルを外す
  3. 紙、布、寝具など燃えやすい物から離す
  4. 再充電して様子を見ない
  5. メーカーや販売店に相談する

すでに激しく発熱している、煙が出ている、破裂音がする場合は、無理に手で持ち運ばないでください。

製品を守ることより、自分と周囲の人が離れることを優先します。

ワイヤレスイヤホンによる火災事故

消費者庁は2026年7月10日、リコール対象となっているコードレスイヤホンについて、重大製品事故を公表しました。

事故は2026年6月18日に埼玉県で発生し、イヤホンを充電していたところ、製品と周囲を焼損する火災が起きています。

2026年7月の公表時点では、事故原因について調査中とされています。

ワイヤレスイヤホンは小さいため、火災にはならないと思われがちですが、充電中に周囲の物へ燃え広がる可能性があります。

事故の詳しい内容は、

消費者庁の重大製品事故公表資料(PDF)

で確認できます。

今回のリコール対象製品

公表された対象製品は、株式会社finalが輸入したagブランドの完全ワイヤレスイヤホン「TWS03R」です。

  • 商品名:TWS03R
  • 販売期間:2019年12月から2021年12月
  • 対象台数:125,398台
  • 対象色:BLACK、BLUE、GREEN、CREAM、MOMO、RED

対象製品では発煙・発火する事象が確認されており、2024年12月16日から回収・交換が行われています。

2026年7月9日時点の回収率は13.3%と公表されており、まだ多くの対象製品が使用されている可能性があります。

TWS03Rを持っている場合は、異常がなくても使用と充電を中止してください。

イヤホン本体だけでなく、左右のイヤホンと充電ケースが回収対象です。メーカーは代替品との無償交換を案内しています。

製品の写真、対象色、型番の確認方法は、

消費者庁の公表資料(製品写真・対象型番掲載)

をご確認ください。

回収や交換の申し込み方法については、

株式会社finalの無償交換案内

で確認できます。

見逃してはいけない危険なサイン

次の症状がある場合は、単なる故障ではなく、内蔵バッテリーに異常が起きている可能性があります。

  • 充電ケースが以前より熱くなる
  • ケースやイヤホンが膨らんでいる
  • ケースのふたが閉まりにくくなった
  • ケースの合わせ目に隙間ができている
  • 焦げ臭い、薬品のようなにおいがする
  • 「シュー」「パチパチ」などの異音がする
  • 煙や液体が出ている
  • 充電時間が極端に長くなった
  • 電池の減りが急に早くなった
  • 落下、水没、強い圧迫を受けた

特に注意したいのが、充電ケースの膨張と異常発熱です。

充電ケースが膨張すると、ふたが浮く、底面が平らに置けない、ケースの合わせ目が開くなどの変化が現れることがあります。

「まだ充電できるから大丈夫」と判断せず、異常があれば使用を中止してください。

なぜワイヤレスイヤホンが発火するのか

内蔵電池が内部でショートする

リチウムイオン電池は、小さなサイズでも多くのエネルギーを蓄えられます。

一方で、電池内部が損傷すると内部ショートが起こり、急激な発熱、発煙、発火につながることがあります。

原因としては、次のようなものが考えられます。

  • 製品や電池の不具合
  • 長期間の使用による劣化
  • 落下や圧迫による内部損傷
  • 水や汗の侵入
  • 高温環境での使用や保管
  • 充電端子の異物や汚れ

充電中に熱がこもる

充電ケースを布団、ベッド、ソファ、衣類の上に置くと、充電中に発生した熱が逃げにくくなります。

異常が発生した場合に周囲の布へ燃え移る可能性もあるため、燃えにくく、平らで安定した場所で充電してください。

指定外の充電器やケーブルを使う

端子の形が合っていても、すべての充電器やケーブルが安全に使用できるとは限りません。

取扱説明書を確認し、メーカーが指定または推奨する充電器とケーブルを使用しましょう。

ケーブルが破損している場合や、充電端子にほこり、水分、金属片などが付着している場合も使用しないでください。

発火を防ぐための使い方

  • 布団やソファの上で充電しない
  • 就寝中や外出中の充電を避ける
  • 高温の車内に置かない
  • 直射日光の当たる場所で保管しない
  • ぬれたイヤホンをすぐ充電ケースへ戻さない
  • 充電端子のほこりや異物を確認する
  • 落とした後は変形や発熱がないか確認する
  • 異常のある製品をかばんや引き出しにしまわない
  • 定期的にリコール情報を確認する

充電ケースをポケットやかばんに入れるときは、鍵や硬貨などの金属類と一緒にしないようにしましょう。

充電端子に金属が接触したり、かばんの中で製品が強く圧迫されたりする可能性があります。

発火した場合はどうする?

イヤホンや充電ケースから煙、火花、炎が出ている場合は、無理に触ったり、素手で持ち運んだりしないでください。

  1. 周囲の人に知らせる
  2. 燃えやすい物から離れる
  3. 安全な場所へ避難する
  4. 119番へ通報する

火が小さく、安全に消火できる状況であれば消火器や大量の水による消火が案内される場合があります。

ただし、電池から激しく火花や煙が噴き出しているときは近づかず、消防へ通報してください。

無理な初期消火よりも、避難と安全確保が優先です。

捨てるときも普通ごみに入れない

ワイヤレスイヤホンと充電ケースには、取り外しにくい充電式電池が内蔵されています。

一般ごみやプラスチックごみに混ぜると、ごみ収集車や処理施設で押しつぶされた際に、内蔵電池が発火するおそれがあります。

無理に分解して電池を取り出さず、自治体やメーカーが指定する方法で処分してください。

膨張、変形、発熱などの異常がある製品は、通常の小型家電回収ボックスや電池回収ボックスへ勝手に入れず、自治体やメーカーへ事前に相談しましょう。

まとめ

ワイヤレスイヤホンの事故は、耳に装着しているときだけでなく、充電中や保管中にも発生する可能性があります。

異常な熱、膨張、異臭、異音、煙があれば、すぐに使用と充電を中止してください。

古いイヤホンを使用している場合は、製品名と型番を確認し、リコールの対象になっていないか確認することも重要です。

異常がなくてもリコール対象であれば使用を続けず、メーカーの案内に従って回収や交換を申し込んでください。

参考資料

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