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乳幼児用ベッドガードで窒息事故|18か月未満には使用しないで

子どもの事故

子どもが大人用ベッドから落ちるのを防ぐために取り付ける「乳幼児用ベッドガード」。ベッドフェンスと呼ばれることもあります。

一見すると子どもを守るための製品ですが、使う年齢や設置方法を誤ると、子どもがベッドガードとマットレスの間に挟まり、窒息する危険があります。

特に、出生後18か月未満の乳幼児には絶対に使用しないでください。

30秒で分かる結論

大人用ベッドに取り付けるベッドガードは、出生後18か月未満の乳幼児には使用できません。

小さな子どもがベッドガードとマットレスの隙間に入り込むと、自力で抜け出せず、口や鼻がふさがれて窒息するおそれがあります。

18か月以上であっても、対象年齢を確認し、説明書どおりに固定してください。隙間をクッションや丸めた布団で埋める方法も危険です。

18か月未満なら使用を中止する

現在、18か月未満の乳幼児を大人用ベッドに寝かせ、ベッドガードを使用している場合は、使用を中止してください。

  • 製品の対象年齢を確認する
  • 出生後18か月未満には使用しない
  • 大人用ベッドではなく、適切なベビーベッドを使用する
  • 柔らかいクッションや布団で隙間を埋めない
  • 対象年齢になっても、説明書どおりに設置する

「寝返りを始めたから」「つかまり立ちができるから」といって、安全に抜け出せるとは限りません。

寝ている間に頭や体が隙間へ入り込むと、姿勢を変えられず、呼吸が妨げられる可能性があります。

ベッドガードで死亡事故が起きている

NITEによると、2015年から2026年6月までの約10年間に、乳幼児用ベッドガードとマットレスの間に子どもが挟まり、死亡した事故が4件確認されています。

詳しい注意喚起は、 NITE「乳幼児用ベッドガード・ベビーカーの事故を防ぐために」 で確認できます。

消費者庁も、0歳児が大人用ベッドとベッドガードの隙間で窒息し、死亡した事故があるとして、生後18か月未満には絶対に使用しないよう注意を呼びかけています。

消費者庁の注意事項は、 「就寝時の転落事故に注意しましょう」 で確認できます。

転落を防ぐための製品が、窒息事故の原因になることがあります。

「柵を付ければ安心」と考えず、対象年齢と設置条件を必ず確認してください。

なぜベッドガードで窒息するのか

マットレスとの間に隙間ができる

ベッドガードを正しく固定していなかったり、対応していないベッドやマットレスに取り付けたりすると、ベッドガードとマットレスの間に隙間が生じることがあります。

子どもが寝返りなどで隙間へ入り込み、頭や胸が挟まれると、口や鼻がふさがれたり、胸が圧迫されたりする可能性があります。

乳児は自力で抜け出せない

乳児は、大人のように体を起こしたり、挟まった場所から後ろへ移動したりできません。

顔の向きを変えることもできず、声を出せない状態になる可能性があります。そのため、保護者が近くにいても、眠っている間に事故へ気づけないことがあります。

マットレスが動いて隙間が広がる

設置した直後には隙間がなくても、寝返りやベッドへの乗り降りによってマットレスがずれ、隙間ができる場合があります。

ベッドガード自体が緩んだり、固定ベルトが外れたりしていないか、使用前に確認することが必要です。

クッションで隙間を埋めるのも危険

隙間が気になるからといって、枕、クッション、毛布、丸めたタオルなどを詰めるのは避けてください。

柔らかい物に子どもの顔が埋まると、口や鼻がふさがれ、窒息する危険があります。

安全に使用するための確認項目

対象年齢を満たしている子どもに使用する場合も、次の点を確認してください。

  • 製品に表示された対象年齢を守っている
  • 使用するベッドとマットレスに対応している
  • 説明書どおりの向きと位置で取り付けている
  • 固定ベルトや金具が緩んでいない
  • ベッドガードとマットレスの間に隙間がない
  • ベッドガードと壁、家具の間にも危険な隙間がない
  • マットレスが簡単に動かない
  • 破損、変形、布の破れがない
  • 子どもがベッドガードを乗り越える状態になっていない

設置時だけでなく、使用するたびに緩みや隙間を確認することが重要です。

ベッドガードとベビーベッドは別の製品

乳幼児用ベッドガードは、一般的に大人用ベッドの側面へ取り付け、幼児の転落を防ぐための製品です。

赤ちゃんを寝かせるために四方が柵で囲まれた「ベビーベッド」とは、目的も安全基準も異なります。

18か月未満の乳幼児には、大人用ベッドにベッドガードを取り付けるのではなく、対象年齢に合ったベビーベッドなど、安全な睡眠環境を準備しましょう。

ベビーベッドを使用する場合も、柵を上げる、対象年齢を守る、柔らかい寝具や不要な物を置かないなど、製品の注意事項を守る必要があります。

2026年7月から子供PSCマークの対象に

乳幼児用ベッドガードによる事故を受け、2026年7月8日から新しい安全規制が始まりました。

乳幼児用ベッドガードは「子供用特定製品」かつ「特定製品」に指定され、技術基準への適合確認、対象年齢などの警告表示、子供PSCマークの表示が求められます。

制度の詳細は、 経済産業省「乳幼児用ベッドガード、ベビーカーに対して新しい規制が導入されました」 で確認できます。

新しく購入するときは、子供PSCマークと警告表示を確認しましょう。

ただし、マークがある製品でも、18か月未満に使用してよいという意味ではありません。対象年齢と取扱説明書を守ることが必要です。

中古品や海外通販にも注意

フリマアプリ、中古販売店、海外通販などで購入する場合は、製品名、製造事業者、対象年齢、対応するマットレスの条件が確認できるものを選びましょう。

次のような製品は避けるのが安全です。

  • 対象年齢が表示されていない
  • 日本語の取扱説明書がない
  • メーカーや輸入事業者が分からない
  • 固定部品が不足している
  • 破損や変形がある
  • リコール対象か確認できない

中古品は、見た目に問題がなくても固定ベルトや内部部品が劣化している可能性があります。

まとめ

乳幼児用ベッドガードは、子どもの転落防止を目的とした製品ですが、年齢や設置方法を誤ると、窒息事故につながる可能性があります。

出生後18か月未満の乳幼児には、ベッドガードを絶対に使用しないでください。

18か月以上であっても、製品ごとの対象年齢を守り、マットレスとの隙間ができないよう、取扱説明書に従って確実に固定することが重要です。

新しく購入するときは、子供PSCマーク、警告表示、対象年齢、対応するベッドやマットレスの条件を確認しましょう。

参考資料

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