突然インターホンが鳴り、制服を着た人から「警察です」と言われたら、すぐに玄関を開けるべきなのでしょうか。
警察官が家庭を訪問することは実際にあります。しかし、警察官や点検業者などを装って玄関を開けさせようとするケースもあるため、服装や名乗りだけで信用するのは危険です。
本物か分からないときは、玄関を開けず、インターホン越しに確認してください。
30秒で分かる結論
警察官を名乗る人が訪問しても、すぐに玄関を開ける必要はありません。
インターホン越しに、所属する警察署、部署、氏名、訪問理由を確認しましょう。
いったん対応を終え、相手から教えられた番号ではなく、自分で調べた警察署の公式電話番号へ連絡して、本当に訪問している警察官か確認します。
ドアを開けるよう強く迫る、帰らない、玄関を触る、侵入しようとするなど、危険を感じた場合は110番通報してください。
怪しいと感じたときの対応
相手が制服を着ていても、慌ててドアを開けないことが重要です。
- 玄関と窓が施錠されているか確認する
- インターホンやドアスコープで相手を見る
- 所属、氏名、訪問理由を聞く
- 玄関を開けず、いったん対応を終える
- 警察署の公式電話番号を自分で調べる
- 警察署へ電話し、訪問が事実か確認する
確認する際は、相手が口頭で教えた電話番号や、渡された紙に書かれた番号をそのまま信用しないでください。
都道府県警察の公式サイトなどから警察署の番号を調べ、自分から電話をかけることが大切です。
「確認が取れるまで玄関は開けません」と伝えて問題ありません。
本物の警察官であっても、安全のために所属先へ確認することは不自然な対応ではありません。
警察官が家を訪問することはある
交番や駐在所の警察官が、家庭や会社を訪問する「巡回連絡」は実際に行われています。
巡回連絡では、地域で発生している犯罪や事故の情報を伝えたり、住民から意見や要望を聞いたりします。
初めて訪問した家庭では、住所、氏名、非常時の連絡先などを記入する「巡回連絡カード」への協力をお願いされることもあります。
ただし、巡回連絡が実際にあるからといって、確認せずにドアを開けたり、その場ですべての質問に答えたりする必要はありません。
不安を感じた場合は、警察署へ確認してから対応しましょう。
巡回連絡については、
警視庁「巡回連絡」
で確認できます。
本物の警察官か確認する方法
インターホン越しに、次の内容を聞いてください。
- 所属する警察署
- 所属部署や交番名
- 氏名
- 訪問した理由
- 担当部署の連絡先や内線番号
聞き取れなかった場合は、もう一度ゆっくり名乗ってもらいましょう。
その後、相手との会話をいったん終え、最寄りの警察署へ自分で電話します。
インターホンでの会話例
「所属する警察署と、お名前をお願いします」
「どのような用件でしょうか」
「こちらから警察署へ確認してから対応します」
「確認が取れるまで玄関は開けられません」
「必要な書類があれば、ポストへ入れてください」
相手が確認を嫌がる、急に怒り出す、すぐにドアを開けるよう迫る場合は、特に注意が必要です。
こんな要求をされたら注意
警察官や公的機関の職員を名乗っていても、次のような要求をされた場合は、その場で応じないでください。
- 「今すぐドアを開けてください」と強く迫る
- 家の中を見せるよう求める
- 一人暮らしかどうか尋ねる
- 家族が帰宅する時間を尋ねる
- 現金や貴金属の保管場所を尋ねる
- 銀行口座や暗証番号を尋ねる
- キャッシュカードや通帳を渡すよう求める
- お金を振り込むよう求める
- 「誰にも相談しないでください」と言う
- 警察署へ確認することを止めようとする
警察官を名乗り、「資産を保護する」「口座を調査する」などと言って、お金を振り込ませる詐欺も確認されています。
警察を名乗る相手からお金や銀行情報を求められたら、その場で対応せず、警察署へ確認してください。
警察官を装う詐欺については、
警視庁「警察官等をかたる詐欺」
で確認できます。
警察官以外を名乗る訪問者にも注意
警察官以外にも、次のような肩書を使って玄関を開けさせようとする場合があります。
- ガス・水道・電気の点検業者
- 消防設備の点検業者
- 宅配業者
- 市役所や自治体の職員
- 管理会社や大家
- 屋根や外壁の修理業者
- 通信会社の担当者
- 不用品回収業者
突然「無料で点検します」「近所で工事をしています」「このままでは危険です」と言われても、その場で家へ入れないでください。
契約している会社や管理会社に、自分から電話して訪問予定を確認します。
警視庁も、点検業者などを装う訪問者に対し、在宅中も玄関を施錠し、インターホンで確認して、事業者へ直接問い合わせるよう案内しています。
詳しくは、
警視庁「事業者等を装った訪問者に注意」
をご確認ください。
誤って玄関を開けてしまった場合
相手が怪しいと気づいたときは、会話を続けて正体を確かめようとせず、距離を取ることを優先してください。
- 相手を家の中へ入れない
- 現金、通帳、身分証などを取りに戻らない
- 「必要ありません。帰ってください」と明確に伝える
- 安全にできる場合はドアを閉めて施錠する
- 家族や近所の人へ連絡する
- 帰らない場合や威圧された場合は110番する
相手がドアを押す、足を挟む、玄関を触る、窓や建物の周囲へ移動するなどの行動があれば、すぐに安全な場所へ離れて110番してください。
相手の顔を撮影しようとして、ドアの外へ出るのは危険です。録画機能付きインターホンの映像が残っている場合は、削除せず保存しておきましょう。
110番・#9110・188の使い分け
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 侵入しようとしている、帰らない、脅されている | 110番 |
| 本物の警察官か確認したい | 最寄りの警察署 |
| 緊急ではないが、不審な訪問について警察へ相談したい | #9110 |
| 訪問販売で契約した、強引な勧誘を受けた | 消費者ホットライン188 |
110番は、今すぐ警察官に来てもらう必要がある事件や事故のための緊急通報です。
#9110は、犯罪に当たるか分からない場合や、緊急ではない警察への相談に利用できます。
訪問販売や点検商法などの契約トラブルは、全国共通の消費者ホットライン188へ相談できます。
日頃からできる防犯対策
- 在宅中も玄関と窓を施錠する
- 録画機能付きインターホンを使用する
- 知らない訪問者にはドアを開けない
- 宅配ボックスや置き配を利用する
- 子どもに勝手に玄関を開けないよう教える
- 高齢の家族と対応方法を共有する
- 警察署、管理会社、契約事業者の番号を控えておく
- 玄関周辺を明るくする
一人暮らしの場合は、訪問者に対して「一人です」と答えないでください。
家族が不在でも、「家族に確認します」「担当者へ連絡します」と伝え、家の中の状況が分かる情報を与えないことが大切です。
まとめ
警察官が家庭を訪問することはありますが、本物か分からない状態で玄関を開ける必要はありません。
玄関を開けない、個人情報を答えない、公式の電話番号へ自分で確認する。この3つを覚えておきましょう。
相手が帰らない、威圧する、ドアを触る、侵入しようとするなど、危険を感じた場合は迷わず110番してください。


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