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「サンダルでエスカレーター」が危ない。子どもの足が巻き込まれる重大事故も

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いつものサンダルが、エスカレーターでは危険になることがある

夏になると、子どもがサンダルを履いてショッピングモールや駅を歩く機会が増えます。そのまま何気なくエスカレーターに乗る。ごく普通の日常ですが、立つ位置や足の向きによっては、サンダルがエスカレーターの隙間に巻き込まれる事故が起きることがあります。

特に注意したいのが、柔らかく、滑りにくく、伸びやすい樹脂製サンダルです。 NITEは、こうしたサンダルの材質と乗り方などが相互に影響し、巻き込み事故につながることがあると注意喚起しています。

子どもの足の指を骨折する重大事故も起きている

これは単なる想像上の危険ではありません。2007年8月、東京都内で子どもが上りエスカレーターを利用していたところ、履いていた樹脂製サンダルがステップ部分の隙間に巻き込まれました。

その結果、足の中指を骨折し、さらに3本の爪がはがれる重傷を負っています。当時、NITEには同様の巻き込み事故が相次いで報告され、その後の調査では計66件の事故情報が寄せられていました。

なぜ柔らかいサンダルが巻き込まれるのか

エスカレーターには、動いているステップと側面の間などにわずかな隙間があります。黄色い線を踏むほど端に立ち、サンダルを側面に押しつけるように接触させると、条件によってはサンダルが引き込まれる可能性があります。

NITEの再現試験では、事故に関係した樹脂製サンダルには、「滑りにくい」「軟らかい」「伸びやすい」という性質がありました。普段は履きやすいという長所が、エスカレーターでは条件によって巻き込みにつながることがあるのです。

特に危険なのは「ステップの端」

子どもがエスカレーターに乗るとき、最も注意したいのがステップの左右の端です。足を黄色い線の上や外側に置き、サンダルをエスカレーターの側面に接触させたままにすると、巻き込み事故につながるおそれがあります。

サンダル、靴、衣類のすそなどを挟み込まれないためにも、黄色い線の内側に立つことが重要です。 消費者庁も、子どもと手をつなぎ、一人で乗せず、黄色い線の内側に立つよう呼びかけています。

実際に2歳児の裂傷事故も

NITEが公表した事故例には、2007年6月に愛知県で、2歳児のサンダルがエスカレーターのステップ部分に巻き込まれ、左足の親指と人差し指に裂傷を負ったケースがあります。

同年8月には福岡県で、2~3歳の子どもが履いていたサンダルのつま先がエスカレーターの側面部分に挟まり、擦過傷を負った事故も報告されています。小さな子どもの足にとって、エスカレーターの隙間は決して軽視できない危険です。

乗り降りするときにも注意

エスカレーターでは、乗っている途中だけでなく、乗り口や降り口にも注意が必要です。子どもが足元を見ていない、突然しゃがむ、落とした物を拾おうとする、降りるタイミングを逃すといった行動から事故につながることがあります。

消費者庁には、4歳の子どもがエスカレーターで落とした物を拾おうとして、手をステップの隙間に引き込まれ、手のひらと指にすり傷を負った事例も寄せられています。物を落としても、子ども自身に拾わせないことが大切です。

「ちゃんと立っているから大丈夫」とは限らない

小さな子どもは、急に横を向く、片足を側面につける、足元で遊ぶ、しゃがみ込むなど、大人が予想しない動きをすることがあります。ほんの数秒目を離した間に、足が黄色い線の外側へ動いていることもあります。

子どもに「動かないで」と言うだけではなく、大人が手をつなぎ、足元も確認することが重要です。

サンダルで乗るときに最低限守りたいこと

子どもを一人でエスカレーターに乗せない。必ず手をつなぐ。ステップの中央に立たせる。黄色い線の内側から足を出さない。側面にサンダルをこすりつけない。落とし物をしても自分で拾わせない。そして、乗っている間は歩いたり遊んだりさせない。

特に柔らかい樹脂製サンダルを履いている日は、「ステップの端に足を置かない」を意識してください。

普段安全に見える場所ほど、油断しやすい

エスカレーターは、駅、デパート、ショッピングモールなど、あまりにも身近な設備です。毎日のように利用し、何も起きないことがほとんどだからこそ、危険を意識しなくなります。

しかし実際には、サンダルが巻き込まれて子どもが骨折した事故や、足の指を負傷した事故が起きています。

「いつも大丈夫だから今日も大丈夫」ではなく、子どもの足が黄色い線の内側にあるか、ほんの数秒確認する。 その小さな習慣が、重大なけがを防ぐことにつながります。

参考情報

  • 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE):サンダルのエスカレーター巻き込まれ事故に関する調査結果
  • NITE:事故情報特記ニュースNo.82 サンダルのエスカレーターへの巻き込み事故
  • 消費者庁:エスカレーターでの事故に注意
  • 一般社団法人日本エレベーター協会:エスカレーターの安全な利用について

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